January 14, 2007
SPEED KING [music]
またもDEEP PURPLEの話題。
CDで『IN ROCK』を買ってきた。
このアルバムでDEEP PURPLEはハードロックバンドへと変貌を果たし、世界中のロックファンから支持されることになったのは今更いうまでもない。
完成度としてはこれより2枚あとになる『Machine Head』の方がはるかに高く、演奏自体も脂がのっている、というか、ツボを心得ているような安定感が感じられる。
対して『IN RPCK』は、まだまだ演奏が青い、という印象が拭えず、看板のリッチー・ブラックモアのギターソロもどことなく心もとない。
しかしオレはここに収められている演奏がたまらなく好きで、DEEP PURPLEのスタジオ録音の中でもっとも好きなものかもしれない。
今回購入したCDは、レコード時代のものをそのままCD化したものではなく、かなりのボーナストラックが付いている。
バンドのベーシストであり、プロデューサーでもあるロジャー・グローバーによって『SPEED KING』、『FRIGHT OF THE RAT』、『BLACK NIGHT』などがリミックスバージョンとして追加されている。
ちなみに『BLACK NIGHT』は当時シングルでのみの発売で、アルバムにも収められていなくて、今回オリジナルバージョンとあわせての収録はかなり嬉しい、しかしこれで本当に『IN ROCK』といっていいのか悩むところでもあるが。
さて、『SPEED KING』、オリジナルの他にリミックスとピアノバージョンという全く別の演奏も加わって涙。
しかしオリジナルは実際はこれとは異なる。
冒頭の迫力あるイントロはアルバム発売当時、長過ぎるという理由でカットされていたのだ!
その後ノーカット版はベストアルバム『24カラット』でようやく日の目を見るが、これがたいそう評判となり、その後の『IN ROCK』もこれに差し替えられたのだ。
リミックス版はやはり現代の技術のおかげでかなりバランスがいいし、オリジナルには聞かれないギターのちょっとした遊び心のような音もカットされていないところが心憎い。
この曲、かつては彼らのオープニングを飾っていたナンバーだったが、それは後に『HIGH WAY STAR』に取って代わられる。
この2曲、歌詞も系統が似ている、ギターのソロもなんか同じ雰囲気、もしかして『SPEED KING』は気負いはあったけれど、まだまだ未完成というのを彼らも認めていて、あらためて同じテーマで別の曲として完成させたのが『HIGH WAY STAR』ではないか、と思えてしまう。
実際にコンサートで演奏するのも『SPEED KING』は合わせるのがかなり難しかったそうで、そういう面からも彼らに遠ざけられたのかもしれない、しかし、記念すべきDEEP PURPLEのハードロック宣言の象徴でもあるのだ。





